社内DX推進-Nextcloudの導入
Nextcloudの紹介
社内のIT化を進めています。 今回はファイル管理を目的にNextcloudというオープンソース製品を導入し、とても満足しているので、簡単に紹介したいとおもいます。
Nextcloudとは
Nextcloudは自前のwebサーバーに構築可能なオープンソースのファイル管理システムです。 Nextcloudを利用すると、インターネット上で写真やファイルデータを保存・共有でき、スマートフォンやタブレットからもアクセス出来、共同作業などがスムーズに行なえるようになります。 類似のサービスはDropboxやGoogle Driveなどのクラウドストレージサービスです。
Nextcloudの一番の強みはオープンソース製品であり、無料で利用できる点です。 もちろんサーバーに費用は必要ですが、多くのユーザーは契約しているレンタルサーバーの容量を余していることが多いのではないでしょか? もし容量が余っているようで、自分で環境構築できれば、追加費用もなく運用できてしまいます。 有名なDropboxやGoogle Driveでは、各社の持つサーバーにデータが保存され、限度容量やプランに応じて費用が発生します。 法人利用の場合はコストの観点から導入に踏み切れないケースも多いようですが、個人事業主や小規模事業社にとってはコストを抑えて、リモートワーク対応できる点は魅力だと思います。
Nextcloudを導入した理由
- コストが不要(自分で環境構築、運用できるので)
- PC スマートフォン タブレットに対応している
- セキュリティの観点も十分
- ドイツ政府での導入や、国内でも有名大学を中心に導入実績多数
- アカウント権限で、ファイル読み書き権限や、ログの取得まで法人利用で必要な機能を一通り満たしている。
- PPAP(パスワード付き、ZIPファイルを添付送信すること)への対応
上記が、Nextcloudを導入した主な理由です。 この中で特に意識したのは、PPAP(パスワード付き、ZIPファイルを添付送信すること)への対応です。 PPAPはピコ太郎ではなく、メールの話です。 2020年、平井デジタル改革担当相が内閣府と内閣官房でメールでパスワード付きファイルを送り、パスワードを別送する方法を廃止すると発表されました。 今後、メールでのファイルのやり取りは少なくなるでしょうから、URLでリンクを共有してダウンロードする方式に移行したいと考えていました。 Nextcloudはその点を満たしてくれていて、他社に共有リンク付きURLを送信しても、相手方はアカウント認証などなく、手軽にダウンロードできる点が魅力だと思います。 (他の類似サービスはアカウントを求められた記憶があったので記載しました。)
Nextcloudのお気に入りポイント1
Nextcloudでファイル管理する上で地味に嬉しいのが、各ディレクトリ内に、メモを残せる点です。 Reademeなどのファイルではなく、ディレクトリ内に、クリックせずに簡易メモ的な文章を表示できるのが気に入っています。
Nextcloudのお気に入りポイント2
拡張性が非常に高く、メールやカレンダーもNextcloudで運用できます。 また、プラグインを導入すればカンバンボードのTrelloのようなタスク管理も出来ます。 リモートワークに必須のビデオ会議もNextcloud Talkを導入すれば簡単に環境構築できるようです。
まだまだ運用途上なので、うまくまとめきれていませんが、簡単な紹介は以上になります。